「そうねー。どうせだし、んじゃあそいっ!」
「うわっ!何だこれっっ!!」
「黒うさぎもどきの名前ってあるわけ?」
「………ん?その黒うさぎもどきとかいうのは俺のことか?」
「いえすっっ!で、名前は?」
「あったら謎すぎるだろう。」
「ですよねー。じゃあ私名前付けちゃっていい?」
「………………変なのにするなよ。」
「失礼なっっ!!そんな変なの付けないわ!!あんたの名前は黒兎だっっ!」
「………そのまま過ぎないか?」
「何なら黒うさぎもどきのままでも私は構わないけど?」
「…………黒兎でいい。」
「わぁ!黒兎僕とお揃いだねぇ!!あ、僕ね白兎っていうんだ!よろしきゅっ、か、噛んじゃった……。」
「よろしく。」
「よ、よろしくね!!」
こうしてみると完全に兄弟だ。
黒兎の容姿は、髪型と瞳の色は白兎とお揃いで、髪の色だけは黒と白兎とは対称的だ。見た目年は少年ではなく18・19歳ぐらいと青年なので少し年の離れた兄弟に見えるというわけだ。
「でさ、結局私全部測定出来てないじゃない。」
「あっ。」
と、理事長は今気づいたのか声を上げた。
「僕分かるよー。」
「俺も。」
「何で!?」
「「分かんない。」」
「そうか……。まぁ大体予想つくけど……。で、結果はどうだったわけ?」
「んーとね、質は最高、量は無限だよー。」
「属性は全部だ。」
「え、火水土風雷光闇全部ってことか?」
「いや、それ以外も全部だ。」
「それさ、何て最強伝説?」
「はぁ、もう疲れた……………。リリア明日からの学校だが、獣人になってほしい。」
突然理事長がそんな事を言い出してきた。