「じゃあやってみよー!!」


「テンション高っっ!」


理事長の無駄に高いテンションが気になったが、正直自分に魔力があるのかどうかの方が気になるので取り敢えず先を促すことにした。


「どうやって測るわけ?これ。」


私の目の前にあるただの水晶にしか見えないそれは正直言われなければ測り方など分かりはしないだろう。

「何となく分かるだろ。」

と、あちらはさも当然のように言ってきた。


「分からないから訊いてんだけど……………。」


「その水晶の上に手乗せて、変わった色と出てきた数字で魔力質っていうのと魔力量が分かる。あ、後でもう一つの水晶で属性調べるぞ。」


そう言ってどこから出したのか机の上に今度は真っ白な水晶を置いた。


「はい、じゃーはかってみよー!」


「ほいっ」


そう言って私が水晶(透明な方)に手を乗せると、水晶の色がどんどん変わり、最終的に色が真っ白になって終わった。数字を見ようとすると水晶が段々溶けてゆき、最終的に真っ白なうさぎみたいなものになった。