幼い頃から私には不思議な力があった。
例えば変な―――普通の人には見えないような―――
ものが見えたり、
怪我や病気を治すことが出来たり、
とにかく普通の人には出来ないような事が出来た。


勿論私は幼かったから他の人も自分と同じことが出来ると思いこんでいた。


だからわざわざ人に話したりとかはしなかった。


他の人には出来ないと知ったのは小学生になったばかりの頃だった。
取りあえず両親に相談した。

幼かった私にはそれが一番最善だと考えたらしい。

両親に相談をすると、2人とも困ったような表情をするので、どうしたのかと思っていると、2人は

『絶対にこの事は他の人には言ってはいけないよ』

と言った。

何故かと聞くと、2人は曖昧に笑い、こう言った――――――

『それはね…リリアが、*******だからだよ――――――――――。』


父がこう言った所で、私の記憶は一回途絶えている。


そして、この父の言っていたことを思い出すのは、私がこの夢を見た日だった――――――。