「ってか、数学のワークやった?」
「うん。やったよ。」
「めっちゃむずなかった?」
「…私、そんな事思わなかったなぁ。間違えてるのかもね。」
ちょっと心配そうにする結良ちゃん。
…。
結良ちゃんって時折、こわい。
今やって、
『バカからしたら難しいのかもね。ばーか。』
って、目が言ってる気がしてしゃーない。
「あ、そや!!結良ちゃん、今日も大好きやで~!!」
チャイムが鳴る直前に結良ちゃんに告げて自分の席へ戻った。
昨日の席替えで、結良ちゃんとは大分離れてしもたからなぁ。
しかも、俺が前やから見つめられへんし。
振り向いてもきもいし。
ってか、毎日好きやでゆーのもきもいよな。
わかってるけどやめられへん。