心の内からあふれ出る黒い笑いをおさえながら、奴の目を見据える。
「藤原を良く思ってない奴も多い。そういうのは俺につく。」
どこまでも、馬鹿だね?
「キミみたいな、中小企業の社長の次男と。
私みたいな、世界的に有名な家柄の長女。
しかも、こころちゃんは、有名大学病院のオーナーで、梨里ちゃんの父親は有名代議士。
あー、それに、斉藤くんは″あの″斉藤グループの跡取りだからなぁ。
もう一回聞くね?
誰が、あなたの味方に付く?」
親の力を使うのはなんとなくイヤだ。
でも、そうしなきゃ、私の学園生活が危ない。