にしてもこのパフェ、上手いなぁ。
「なんかさ、結良ちゃんってパフェ似合わないね。」
「は?」
思わず裏が出ちゃったよ。
「餡蜜とか団子とか似合いそう。やっぱ、大和撫子な感じ。」
「よく言われるの。そんな事ないのにね?」
「普段は、そう見えるよ。普段は。」
ちょっと含んだような言い方がムカついて、
周りにバレないように足を踏んだ。
「いたっ!」
…そんな叫ぶなよ。周りが注目してるじゃん。
ただでさえ、学年一の美女とそれに付きまとう元スーパープレイボーイだから注目されてんのに。
「え?斉藤くん大丈夫?どうかしたの?もしかして、虫歯?」
アタフタとカバンを漁る。
何か良い薬か何かないかな、と思ってるように周りに思わせるため。
「大丈夫。なんでもないよ。」
ちょっと口をへの字に曲げて、笑顔でバカなりに応えた。