「ほらほら、よい子の結良ちゃんはそんな事言っちゃだめでしょー?」

梨里がここぞとばかりにからかってくる。


「梨里…、シメるよ?」
「…ごめん。冗談だよ、冗談。」
「はぁっ…。憂鬱だなぁ。」
「結良ね、あんなイケメンに好かれといて贅沢な。」


ねぇ?
とこころちゃんは梨里ちゃんに同意を求め、梨里ちゃんは激しくうなずく。


確かにイケメンだけどさ。
私は追われるのは飽きたんだもーん。

私が拗ねると、こころちゃんと梨里ちゃんは二人で私があのバカ男に惚れるか賭をしはじめた。




あんな奴に惚れるわけない。


そう、思ってた。