なーんて言いながら、内心うれしい私がいた。


「おいしいなぁ。」
「さすが、うちの学園の生徒が通うだけあるね。」

「や、じゃなくてさ。結良ちゃんと食べるといつもより美味しい。」

ドギューン


こらこら、無闇に人をキュンキュンさせるものじゃありません。



「ここ、一応学園の敷地内だからさ。裏の顔出させないでよ。」
「ってか最近、基本的にちょっと偉そくなったくない?」

…ほんとに?
バカに対してだけじゃなくて?

それは、やばいな。



今のとこ、私の裏の顔を知ってるのは少数。
バカとこころちゃん達四人、同じ部活の仲の良い亜季。
あと、五人のきょうだい。
全部で11人?

あー、後、飼い犬のタロウ。