「結良さ、悲しいんでしょ?」

梨里がふと、口を開いた。


「は?」

「ウザいとか言って、本当は気になってるんでしょ?咲良くんのこと。

じゃなきゃ、咲良くんだけに裏の顔を隠したりしないよ。」


「それは、あいつがバカだから。」


「違う。結良は、嫌われたくなかったんだよ。


だから、今、こうして傷ついてるじゃん。
そんな、怒ったふりして本当は悲しいんでしょ?寂しいんでしょ?



言いたいこと言いなよ、そのために友達がいるんでしょ?」



梨里…。
天然なフリして、良いこと言うね。



そして、結良は話し始めた。