繋いだ手は離したくない。

やから、空いてる方の手で腰を抱く。



結良ちゃんも同じ考えらしく、同じように俺の背中に腕を回す。

そして、俺の胸に頬をはりつける。


「咲良って帰宅部のくせにいい体してるよね。」
「まぁ、男として恥ずかしくないくらいには鍛えてるからな?」

そう言うと、フッと笑った。



「咲良ってそういえば、女の子の扱い、慣れてるよねえ。」
「え?まぁ、自慢ちゃうけど結良ちゃんに会うまで学園一の遊び人言われてたからなぁ。」

これは、ホンマ。


「へえ?」

結良ちゃんを見下ろすと、ちょっとつまんなそうな顔してる。

…可愛すぎる。