一人で帰る道。
陸と幸司は彼女やら部活やらやし。
あーあ、こんなんやったら俺も女遊びなんかしてやんと部活とか青春したらよかったなぁ。
「あのッ!!斉藤くん!!」
後ろから呼ばれて振り向くと、ちっこいハムスターみたいな女の子。
「あたし、ずっと斉藤くんの事が好きでした!斉藤くんが藤原さんの事好きって聞いて…。
本当?
嘘なら、あたしと付き合ってください!」
顔を真っ赤にして言う女の子。
いや、でもさ。
ホンマやしさ、嘘でもたぶん付き合わんよ?悪いけど。
「ごめんな。俺、今は結良ちゃん一筋やねん。」