「パンダさん。パンダさん。」

疲れ切った結良ちゃんを呼ぶと、こっちに走ってくる。


「おつかれさま。」
「まだまだだよ。ナマケモノさんもお疲れ。」

ちょっと、可愛いぞ、こら。


「ってかまじウザい。触ってくる奴いんだけど。それはそういう店行けよ。アドレスとか誰が教えるかよ。」

俺に抱きつくようにして、耳元で囁く。


「はいはい。よしよし。」

俺が頭を撫でると
「もぉやだ。」

と呟く。



ナンダ、この可愛い生き物は。