_ ドンッ _



「きゃっ・・!!」



ちょうど、3組の教室の前まできたところで、後ろから走ってきた誰かとぶつかった。



「あ、わり・・」
「ごめ・・」


あたしと相手の声がかさなる。


―・・この声、


顔を上げると、立っていたのは大谷。



バチッとあたしと大谷の視線がからまった。




あたしの隣には裕香と彩、

大谷の隣にも、何人か友達がいる。



だけど、あたしたちのいる場所だけ、時が止まったようにシーンとなった。