「感想文は、各自で実行委員に渡してください。実行委員は、放課後に全員分あるか確認してあたしのところに持ってきてください」


そう言って、おばさんは教室を出た。



文化祭は無事終わり、昨日の振り替え休日は久しぶりに彩と裕香と3人で遊びに行った。


ただ、あたしと大谷は、準備の日から口をきいていない。

裕香に“応援する”と告げてから、あたしは勝手に大谷のことを避け続けている。



大谷と話をするだけで、

どんどん好きになっていくから・・




だけど・・

もう、裕香を傷つけたくない。

あたしだって、もう傷つきたくない。





あたしが諦めれば・・



それで、いいんだ。