_ キーン コーン _





どれくらい、ココに居たんだろう。


何をするってわけでもなく、ただ隣にいて、くだらないことを話した。


気付けば、授業の終わりを告げるチャイムが鳴っている。




「そろそろ戻るかぁ~」


大谷はそう言って立ち上がる。


「あぁー・・腰、痛てぇ」


ずっと座っていたせいか、大谷は腰をおさえながら言った。


「あんた何歳だよ」


あたしは呆れながらも、少し笑った。


「ピチピチの14歳」

「・・・キモイから」

「ひっでぇ」



そんな会話をしているうちに、教室についた。



「さっきの場所、内緒な」


席に着きながら、大谷が言った。


「どうしよっかなぁ~」

「言うなよ、絶対。誰にも!」

「わかったよ。うるさいなぁ」


あたしも自分の席に座る。


教室に入ったとき、裕香と目があったけど、なんとなく逸らしてしまった。




前は大谷がキライだった。

でも、今は・・?


彩の言うとおり、そんなに嫌な奴じゃない。

それは分かった。

あたしの中で、確実に大谷への気持ちは変わってる。

でも、それはスキとかキライとかそうゆうものじゃなくて・・・・


もう、

裕香が大谷を好きなんて言うから

あたし・・・・