「マヂで!?俺と2cmしか変わんねぇじゃん!」


言うと思った・・。


「うるさいなぁー・・こっちだって、一応気にしてるんだからね」


そう言って、あたしは健康診断書を机の中にしまった。


「何、悩んでんの!?似合わねぇー」


大谷は笑った。


・・なにそれ、人が真剣に悩んでるのに。


「ほっといてよ」


これ以上この話題にふれたくないあたしは、そっけなく言った。


「なんだよ、かわいくねぇの」


それでも相変わらず、大谷はふざけている。



“かわいくねぇの”



「―・・うるさいってば!」


あたしは少し声を荒げた。



さすがの大谷も少しは反省したのか、もう話しかけてはこない。





あたし、どうしたんだろう・・?


こんなのいつもの会話なのに・・。

いつも言われてることなのに・・。



“かわいくねぇの”


大谷のこのことばだけが、妙にひっかかったんだ・・・。