あたしにとっては久しぶりの部活も終わり、いつものように彩と裕香とあたし、3人の帰り道。


「いいなぁ~・・麻耶は大谷と仲良くて!」


裕香があたしの腕を肘をつつきながら言った。


「・・別に。仲良くないでしょ」


あたしは、さっき買ったカフェオレにストローを刺しながら答えた。


「でもさぁ、麻耶が言うほど大谷って嫌な奴じゃないよ?」


今度は彩。


「それはどーかな」


そう言って、あたしはカフェオレと一口飲む。


「ってゆーか、裕香って大谷のドコが好きなわけ?」


彩が自分のオレンジジュースにストローを刺しながら聞いた。


「言ったじゃん!背が高いとこ、優しいとこ、オモシロいとこ・・カッコイイとこ!」


裕香は指を折りながら答える。


「優しくもなければオモシロくもないし、そんなに背高くないよ、大谷」


あたしは裕香の発言を、さらっと否定した。


「それは麻耶が背高いからだょ~!!」

「あ、確かに・・」


裕香と彩は笑いながら言った。


「身長だけの問題じゃないって!」


あたしの身長は165cm。

“背が高くてカッコイイ”
よくそう言われるけど、この身長は軽くあたしのコンプレックスだ。

ってゆーか、4月の健康診断で165だったからなぁ~・・
どうせまた伸びてるんだろうな。

バスケのときには役に立つんだけど・・。