「うわー、教科書忘れた」

新学期早々やってしまった。
1年の時ひどい成績だっから、2年で頑張ろうと思ったのに!

はあー‥なんて深いため息をついていた。


「お前教科書ないの?
 見せたげよっか?」

「え、いいの?
 見る見る見る!」

「てか名前なんていうの?
 俺は福田竜!」

「あたしは野村七海!」


この後先生に注意されるほど話は盛り上がり、趣味が合うこともわかった。

教科書忘れて本当よかった!
もうこれから毎日忘れよっかななんてバカな事を考えていた。


これが竜との2回目の会話。