一気に喋り終えて、俺は、肩で少し乱れた呼吸をする。 「お前は、」 俺の話を黙って聞いていた部長が、そっと口を開いた。 「成長したよ。……前よりずっと」 思いがけない部長の言葉に、俺は目を見開く。 「焦るな、堀内」 「え………」 「お前はお前らしく、ゆっくりやっていけ。そして、いつか俺を越えてみせろ」