ユウキが、傷口側の頬を思いっきり抓(つね)った。


「い゛っ!?」


ちょ、それは、やべぇ!


「いきなり呼ばれて‥‥まぁそこはいつも通りだからいいですけど。ナオさん傷作ってるし」


心配そうな顔をするユウキに申し訳なさを感じる。


「あぁ、悪かったよ」


思いのほか、心配させてしまった


「手当、さんきゅな」


「いつものことです」


ユウキが開けてくれたドアから部屋を出て仲間が集まる部屋へ向かう。


着いて視界いっぱいに広がる白特攻に身を包んだ仲間たち


「珍しくナオさん、女装してなかったんで黒龍かと思ったんすけどナオさんには白龍の方が似合ってるっすから」