正装、という言葉に顔つきが変わる仲間たち。


この、言葉一つで大体を悟ってくれたみたいだ。


「ときに、ナオさん」


部屋に入り、かちゃかちゃと救急箱を漁るユウキがにっこり笑顔を貼り付けて俺の前に座る。


「ん?‥‥いだぁっ!」


「この、傷はなんですか。なにしたんですか。なんで俺ら呼んでくんなかったんですか」


痛い痛い痛いっ!!


ぐりぐりと傷口に消毒液に浸された綿を押し付けてくるなっ


完璧にブチギレてやがる


「だっから、そのことについてもちゃんと話す‥‥いだだだだ」


染みる染みる、まぢ涙出るっ


「全く、まぁ。話を聞いたところで納得するには時間がかかるでしょうけどね」