「あの…帰らないの?」



反応はない。


あれ?



菜々は不意に思った。



ていうか、こんな子いたっけ?



その途端、凄まじい恐怖感に襲われた。



「…ねぇ、あなた誰?」


声が震える。


「な…何組の子だっけ…?」



足が震える。



菜々は耐え切れず、その場から逃げ出そうとした…




 

―が、その時。