結乃たちとは逆の方面から
眠たそうに歩いてくるのは
廉と蘭君だった。

結乃たちと一緒にいるように
なって彼らは学校をサボらなくなっていた。


「おはよ~」
マミりんを残して廉の元に
小走りで駆け寄る。

マミりんは蘭君と。


「うっす…眠い!」

朝から頭をポンポンされて
幸せだと感じる結乃。

廉の後ろを二歩三歩離れて歩く。
こんなに大きな背中。
立ち止まって見つめる。
あれが自分の彼氏なんだ…

ずっと大好きで……………
やっと付き合えた彼氏なんだ。

「……………おい!行くぞ」


遠くの方で廉と蘭君とマミりんが待っていた。
ずっと皆と一緒に居れたらいいね。

「待ってー」

カバンを握りしめて小走りで
みんなの元へ向かった。



この時は幸せだったのに。