「暑い…」
玄関を開けて、エレベーターへ
向かう。9月になったというのにまだ暑さは夏のまんま。
秋かぁ…………文化祭に
修学旅行…………楽しみがいっぱい待っていた。
「あ!結乃♪おはよーん♪」
「マミりん!おはよう」
家から出てきたマミりんの
肌は小麦肌に日焼けしていた。
毎日、蘭君と遊んでいたのかな?
「聞いたよ~一条君から!おめでと♪」
さすが、虹ヶ丘に出入りしているだけあって、マミりんの情報は早い。
「とうとうフリーもマミだけ!蘭君と付き合いたい!」
毎日毎日蘭君と居れば好きになるのは仕方ないし蘭君とマミりん
お似合いだし、叶ってほしいな。
「で!お泊まりもしたんでしょ?もしかして!」
マミりんが聞きたいことは
わかった。
結乃だって初めてなわけではない。
でも、廉との初めては大事にしたい。
「まだだよ、ちゅうはして貰った♪♪♪♪」
「きゃー、のろけ?うらやましい!あ、噂のダーリンが♪」