「やべ…眠てぇ…」
目を擦りながらベッドに
ダイブする廉。
「え?」
…………なんだ、眠たかった
だけか…てっきりアレかと…………って、早とちりな考えをした結乃はとっても恥ずかしい。
ベッドに潜り目を閉じる廉。
床に座って廉を見つめる。
「…………何考えてた?」
「あ、何も……………」
「来ねぇの?」
「…………うーん…」
「おいで、結乃…」
と、布団を捲って手招きをしてくる。さすがにいけない………
………しばらく悩んだ。
けど………………負けた。
布団の中に入ってしまった。
ドキドキして顔が見れない……
布団に顔を埋めて何も見えない
ようにした。
「何?怖ぇの?」
低い声は結乃の心臓をピクッ
と痙攣させる。
「…………怖くないよ」
顔を見ないように、布団に潜り
ぼそっと呟いた。
「安心しろ…何もしねぇ」
その言葉で結乃は何か安心した。布団には廉の匂いが染み付いて
いる。
「れん………?」
「…………………」
返事が無いから恐る恐る
布団から顔を出し、顔を見る。
疲れがたまっていたのか廉は
すぐに眠りについていた。
眠くなった結乃も廉の胸元に
顔を埋めて眠りについた。