しばらく蘭とマミりんと
祭りを回った。

チョコバナナだって大好き
なのに、今日は美味しくなかった。


「蘭君、結乃たち帰るよ!」
祭りも終盤を迎え、地元の人
たちはこれからが盛り上がるみたいで…危なそうと言う事で帰る事にした。


「ちょ…待ってな」


♪~♪~♪~♪
蘭君の携帯が鳴る

「廉か?………ぉお、結乃ちゃん?…………今から帰るって」


相手は廉だ。
何話してるんだろう。
マミりんとかき氷を食べながら
蘭君の電話が終わるのを待つ。

「ごめんね、ちょ…危ないと思うから俺が送ってく…」


自慢のバイクを持ってきて、
マミりんにヘルメットを渡す。
前送ってもらった時よりも
ライトの色が変わっててかっこよくなっていた。


「結乃ちゃんは廉が送るって」


「え…彼女は?」


「あいつ怒って帰ったって」


そっか…気まづいけど…
送ってくれるとなったら顔が
にやけてしまう。

マミりんが口パクで

"良かったね"

と、グッドポーズをしてきて
結乃も嬉しくて笑顔でウンと
頷いた。

数分後ー
バイクをバンバンにふかしながら廉はやってきた。

蘭君のバイクよりも大きくて
威圧感のあるバイク。

正直言って、すごく似合ってる。かっこいい。
こんな姿を見たらもっと好き
になる。