♪~♪~♪~
しばらく抱きついていると
また携帯が鳴った。


「……………」



相手はユミだ。
結乃の勘は鋭く当たり
廉は電話に出ようとする。


が…
「出ないで…」


「……………」


♪~♪~♪~♪
ずっと鳴り響く携帯も気づけば
鳴りやんでいて、廉の携帯は
不在着信でいっぱいだった。




「ったく…学校1のモテ女はこんな大胆な子だったとは…な」


「るさい…結乃…普段はこんなんじゃない…廉がこうさしたんだよ」


「みんなは、こんなチビのこと好きなんだろうな………」



「他の人はいいの…結乃は………」

結乃は廉だけに見てほしい。


そう言いたかったけど、
言えなかった。


今のまま………やり方は
汚いけど、今のままでいい。


これを言って振られたら終わり。



でも、よく考えたら結乃は
彼女に対して最低な事してる。


自分がされたら嫌なことを
普通にしちゃってる。

バレたら仕返しが怖い。


けど、そんな不安も廉に
抱き締められると一気に
不安も消えてくれる。



結乃にとって居心地の良い場所ー…………