「チビ?」
「ん?あ?」
「やっと起きたか…お前、なかなか起きねーな…」
嘘!?!!!
あわてて携帯を開くと時間は
8時を回っていて、薄暗かった
街が真っ暗になって、夜景が
もっとキレイに光っていた。
結乃は廉に抱き締められたまんま眠りについていたみたい。
「ご、ごめんね!!!」
慌てて身体を離す。
「おぅ…」
「あ…さっきまでの事は忘れて…結乃どうかしてた」
今まで起きていた事をなかった
ことにしよう。
結乃だけの胸だけに閉まって
おこう。
そう思っていたのに廉は
「忘れねーよ」
と笑い始めた。
笑ってくれたおかげで結乃も
少し焦っていた気持ちが緩んだみたい。