「やば~い♪リョウかっこいー」
隣でミナが叫び始めたり、
美羽も美羽であっくんを応援する。
「結乃、あの2人、凄いね!」
マミりんも2人の事は知って
いるけど、こんなにキャラが
変わるなんて思ってなかったみたい。
「あ!アンカーだよ!あ、一条君じゃーん!!」
マミりんの一言で結乃は
借り物競争に釘付けに。
今の所一位じゃん。
借り物だし、そこまで走らない
からまだ本気出してないみたい。
「あれ、なんかあたふたしてない?」
「紙見て焦ってる…って、こっち来たよ!」
借り物の紙をグシャグシャに
握りしめた一条君が女子のテントにやって来る。
「………っくそ、どうしよ…」
みんなの頭に????マーク
がいっぱい。
何かを決心したかのように
切り替えた一条君が口にしたのは
「チビ、来い」
チビ?あ、結乃?
「え…どうゆう…」
「行ってきな!!!!」
マミりんが結乃の背中を押す。
すると、一条君が結乃を抱き抱える。
「ひゃっ…!!!!」
「じっとしてろ!」
結乃は今、お姫様ダッコ
されている状態……………
恥ずかしい。
周りの歓声もとても華やかに
なっているし…。
後ろを見ると、蘭君がマミりん
と二人三脚で楽しそうに来る。
結乃もあっちのが良かった…