買うものをザッと言って、
手分けして探す。
二条君は1人自分の世界に
入り、違う所へ旅立った。
「えーっと…どこだぁ…」
目当てのものが中々見つからず
必死に探す結乃と、ふらふら
適当に歩き回る一条君。
「あ!あったあった~」
目当ての物を見つけ、さっそく
商品に手を伸ばすが…届かない。
仕方なく背伸び+ジャンプで
取ろうとした…
それが間違いだったみたいで…
「きゃ…」
荷物がこっちに倒れてくる。
「あ!やば…」
落ちてくる覚悟で目を強く
閉じた。
……………あ…あれ?
落ちてこない。
ゆっくり目を開くと
「あっぶね…」
一条君が荷物を支えてくれて
いた。
「ご……ごめんね…ありがとう…」
「ったく、届かないんだったら、言えばいいだろ…はい…」
一つだけ、結乃に渡すと
何も言わずにレジに向かう一条君。
「蘭…行くぞ!」
「あ、終わった?ん?結乃ちゃん?顔…赤いよ」
「え?…っあ、暑いからかな…」
な…なんか、さっき、助けて
くれたとき…顔近くて…ドキドキしちゃったよ。
素っ気なくても…優しいんだね
って…何言ってんだろ…。
彼女いるし
そんなんじゃないよね。