「廉と離れたら結乃どうなるんだろうね…」


何気ない会話に本音をぶちこんだ。

「何言ってんの?」



「滅多に会えなくなるし…」


廉の肩に寄りかかると
そっと抱き締めながら、

「大丈夫…離れるわけねぇだろ?」

頭に手を置いてポンポンと
撫でてくれる。


気づけば廉に依存しすぎて
離れるのが怖くなったのかも
知れない。

一年間ほぼ毎日のように
顔を合わしてきたようなもの。

一気にそれがなくなると思うと
気持ちは複雑だった。