やっぱり彼女なんじゃん。
先生に今日のプリントを貰い
席に座る。


「なぁ…蘭と何話した」


いきなり一条君に話かけられた
。珍しい…


「べ、べつに…何も」


「ふーん…………」



寝不足な事もあり、珍しく
授業中爆睡していた。


遠くの方で誰かが


「結乃ちゃーん…」

って呼んでる。美羽じゃない…

じゃあ、結乃を呼んでるのは
誰?


うっすら目を開ける
霞んだ先に見えたのは


「に、二条君…!?!!!」


二条君はニッコリと笑い
次は体育だよ、と教えてくれた。

今日話しただけでやけに
馴れ馴れしい奴になった。


「あ!ありがとう!」
チャイムが鳴り響いて授業
に完璧遅刻した!
焦り焦り、ロッカーに体操服を
とりにいくが、



「サボれば?」
二条君がせっかく教えてくれた
のに、一条君がこの一言……。




「え………………?」


「そうだね、結乃ちゃん、サボりなよ~結乃ちゃんの話聞かして」



サボることに流されて結乃は
本当に体育をサボることになった。