「おい…結乃?」
「ゆーいの…」
「あ…ごめん…考え事してた…」
ずっと名前を呼ばれてるのに
全然気づかなかった。
大丈夫か?
といわれてもずっと上の空で
返事も適当に返してた。
「あのさ…」
やっぱり、思ったことは聞こう
と思って覚悟を決めた。
心臓がドキドキする…………
もし、妊娠してるって言われたら
どうしよう………………。
どうなっちゃうだろう…………。
でも…………聞かないよりは
聞いてしまおう。
「に…妊娠したの!?」
「妊娠…………?誰が?」
「ゆ…ユミちゃん」
頭にハテナをいっぱいつけて
無言になった。
「ごめん…前に電話してたの聞いたんだよね……………」
学校の帰り道に聞くような話でもないし…タイミングも間違えちゃったけど…何故か廉は笑っていた。