もう二度とこんな辛い出来事
がなくなりますように。

首についた赤いマークが
廉の彼女という証になって
恥ずかしいけど嬉しかった。

誰も邪魔しないでね。






「起きろ」





暗闇の中で廉の声が聞こえた。
あぁ…夢か。


「結乃…朝だけど」

朝……………………

朝……………………

朝っ!?!!!!!!!
パッと目を開けて携帯で時間を確認。

7時半……………………。
結構ギリギリ。


「遅刻するよぉ~……!!!」

あわててベッドから降りて
準備を始める。


「はぁ…………ったく、遅刻したらいいだろ」

そう言う廉の髪型はバッチリ
いつものように決まっていた。
制服も少しはだけた着方だけど
似合っていてとってもかっこいい。



髪の毛と化粧を素早く終わらして制服を着たけど、時間はもう授業中になっていた。

「結構時間かかってたけどな」


自分では早く終わらしたつもり
が、結構かかってたみたいだし、何より2週間ぶりの学校だし…………………皆に会うのが少しだけ楽しみだった。