「お前…何で出ないんだよ」
久々に聞いた声はかなりの
お怒りの様子だったけど結乃も
負けじと強気に話す。


「出たくなかった」


「意味わかんね…どんだけ心配したと思ってんだよ」


心配?嘘つき。
平気でユミと会ってんじゃん。


「………るさい!心配なんてしてないじゃん!」

プツープープー

苛立ちが抑えれなくて電話を
切ってしまった。

ちゃんと話するって決めたのに。
イライラしながらお風呂に入って上がって部屋に戻った。


ピンポン

夜も10時を回っていた。
こんな時間に迷惑だ。

嫌々

「はい…」
と出ると、

「俺だ、開けろ」


あ…廉が家に来た。
もうマンションの下にいるって
思ったら開けるしかなかった。


「何してんだよ」


家に遠慮なく入って部屋に
連れて行かれる。

ベッドの上に倒される。

「……やめて」



「言いたいことあるなら言えよ」
怒った目付きの廉に逆らうのは
怖いけど……………我慢出来ずに
「……ユミと別れてからも会ってんでしょ?やったんでしょ?何で?優しさ?結乃の立場は?………ユミちゃん…結乃に会って楽しそうに話してくるよ?結乃の事初めから気になってたのも嘘?」

悔しかった。
ユミに負けたのかと思うと
涙が流れてとまらないよ。