恋愛ごときで学校休むとか
弱いし…馬鹿馬鹿しいって
自分でも分かってる。
もしかしたら…ユミの嘘かも
知れないのにって…………。
気晴らしに外出しよう。
化粧と髪とをキレイにして
家を出た。
学生のいない街を歩く。
適当にウィンドウショッピング
するときだけ嫌なことを忘れれた。
しばらく街をぶらついて
地元に戻った。
駅から家に帰る。
学校が見えると心キュウっと
締め付けられる感覚に陥る。
「あれ?結乃じゃね?」
学校の前を走って通ると後ろから聞き覚えのある声が…………。
「あ!…………イズミ?」
「何やってんだよ~久々だな~」
中学の頃から仲良くしてもらってたイズミはよき相談相手だ。
結乃が悩んでいてもイズミだけはすぐに気づいてくれる。
お兄ちゃんみたいな人。
サッカーで日焼けしたイズミ
は少しだけ痩せて、昔よりも
かっこよくなっていた。