キーンコーンカーンコーン

放課後を表す、チャイムが
鳴り、みんなが教室から
居なくなっていく…………
本当なら結乃だって美羽と
一緒に帰る予定だったのにぃ…


筆箱と荷物を持って、仕方なく
2ー1に向かう。


どうせ…一条君は帰っただろう
明日、今日あった事伝えれば
いいかなって思っていたけど…

奴は教室にいた。
一番後ろのはしっ子の席で
呑気に寝ている。


静かにゆーっくりと、
隣に座る。

ほぉ…
栗色のサラサラした髪に
鼻筋の通った、本当にキレイな
顔…思った以上にキレイで
見とれてしまい…




「…………………なに?」


「あ…ごめん…」


見とれてしまっていたから
一条君が起きて、目があって
しまった。


すごく、気まづかった。

てゆか…目があって緊張
したんだけど…