私は湧也の方へは行かず、部活仲間の柚亜に話しかけた。
柚亜はていねいに話してくれた。


「今、湧也と話してる子は千広っていってね、テニス部、湧也と一緒よ。テニスコートが隣だからね、千広はずっと見てたみたい。で、この間告ったらしいよ。結果を聞いたら美愛と同じ様な感じだったわ。まぁ千広も美愛と一緒であきらめてないっぽいね」


私はすごく焦る気持ちが大きくなった。

“あの子の事はどう思ってるの?”

すごく聞きたい。でも、めんどくさい女だよね。


変だよね。彼女でもないのに焦って。でもね、好きだから、気持ちがおさえられないんだ…。