30分後、私たちはカフェに着いた。

カフェは窓が大きく光が射していて、明るかった。
朝は曇っていたけど、昼前から晴れてきていた。


案内された席は窓際だった。

「食べたら、映画観ようか?」

「うん、観たい!」
受験勉強を始めてから観てないから久しぶりで嬉しくなった。

「これなんてどう?」
携帯で検索した画面を見せた。
話題になっている映画だ。

「うん、これ観たい。この俳優、かっこいいよね」
人気のあるイケメン俳優だ。

「ふ~ん、こういう顔が好み?」
瀬尾先生…少し不機嫌になった?

「好みというか…一般的にかっこいいと思うよ?」

「俺の髪、金髪だし…そいつ黒髪だし…」
なんかブツブツ言い出した。

俳優にライバル意識?

「あはは~」

「何で笑う?」
さらに不機嫌になっていた。