「今の言葉、校則違反だ。」





急に後ろから声をかけてきた、メガネ男。



「なんですか?女子の会話に校則も何もないと思いますけど。」



「わわ・・花火、・・この人、風紀委員長の沢野洋人先輩だよ・・!」


「え?この人が?」


「・・1年生は何かと心が浮ついてる生徒が多いので、見回ってたのだが。」



「中学校は厳しかったから、高校では自由な生活が味わいたいんです。」



「その自由は、ルールの上で成り立ってるんだ、校則を破るやつは許さない。」


「だから、さっきから私、校則破ってないって言ってるんですけど。」


メガネ男はため息をつく。


「生徒手帳に書いてあることを読んでないのか?君は・・。」


生徒手帳?