琉人くんはパソコンを得意としていて、曲のダウンロードを全般に任されている。

「あ、風香~漫画読み終わったから明日新しいの貸して~」

「…漫画って、朝貸したばっかりだよな?いつ読んでんだよ」

「え、授業中?」

「真面目に授業受けろよ、阿呆」

冷静なツッコミを入れたのは、部員の神崎風香ちゃん。

クールビューティーで毒舌。

しかも、綺麗な声の持ち主でアナウンス向きの子でもある。


ガラッ!
「やっと撒いたよ、あのクソ古賀っ」

「部長おかえり~、クソなんて言っちゃダメッスよ」

「お~風香、毎日毒を吐きまくっているお前に言われるとはな~」


走って帰ってきた日向部長は、清々しい程の笑顔だった。

…先生、大丈夫だろうか。なんだか心配だ…。


「さて、と。先生もいなくなった事だし、部活始めようか」

「「はいっ!」」