日本が梅雨入りしたというニュースを聞いて一週間が経つ。

天気は毎日飽きることなく雨が降り続き、外での練習が出来ない運動部の一部が雨に文句を言っていた。


さて、と…部活に行こうっと。


「あ、花耶ちゃん！曲のリクエストいい？」

『うん、いいよ』

「じゃあ、これシクヨロ☆」

『了解です』


リクエストが書かれた紙を渡され、そっとポケットに仕舞う。

そう、私…桜木花耶は放送部だ。

曲はいつも昼休みの放送で流していて、その曲のリクエストを全校生徒からしてもらっている。

今日のも、その一部だ。


最近は主にドラマの主題歌などを流している。

放送部はとても楽しい。
引っ込み思案な私でさえも、仲間に入れてくれる。
ホントに居心地が良くて、気楽に出来る部活だ。

ガラッ
『こんにち―…』

「作らないったら、作らないーーっ！！」


部室に部長…日向真音先輩の声が響いた。

あー…またやってる。

そう思いながら、日向先輩を追いかけている顧問の古賀先生を見た。

「今日こそ“新聞”作れぇぇえ！」

「ヤなこったぁ！ってか、なんで追いかけてくるんだよぉぉ！？」

「お前が逃げるからだ！」

「知るかーーっ！」


などと叫びながら、二人は部室から出ていってしまった。

とりあえず、改めて挨拶をする。

『こんにちは』

「あー花耶ちゃん、こんにちは」


挨拶を返してくれたのは、副部長の河崎陸斗くん。

ヘタレだが、放送部の中で一番しっかりものでまとめ役だ。

『あ、新しいリクエスト貰ってきたよ』

「ホント？ありがとう。風香ちゃんのクラスからもリクあったし、琉人くん、お願い出来る…？」


陸斗くんの目線が、近くに座っている部員…北沢琉人くんに向けられる。


「おぅ、任せろ！」らだ！」

「知るかーーっ！」


などと叫びながら、二人は部室から出ていってしまった。

とりあえず、改めて挨拶をする。

『こんにちは』

「あー花耶ちゃん、こんにちは」


挨拶を返してくれたのは、副部長の河崎陸斗くん。

ヘタレだが、放送部の中で一番しっかりものでまとめ役だ。

『あ、新しいリクエスト貰ってきたよ』

「ホント？ありがとう。風香ちゃんのクラスからもリクあったし、琉人くん、お願い出来る…？」


陸斗くんの目線が、近くに座っている部員…北沢琉人くんに向けられる。


「おぅ、任せろ！」