朝晩の冷え込みが始まり、季節の変わり目を迎え、着る服も一枚一枚増えていきました。
毎朝バス停まで15分車を走らせ、待っている間も寒さが身にしみてきていました。
外見的に障害があるように見えない彼は、服を着れば着るほど更にわからなくなりました。
薬の副作用で体毛がこくなったり、歯茎は少し腫れていますが、気にするほどではなく、他にこれといったものはでていませんでした。

帰りのバス停でも日が落ちるのが早くなったなと感じ始めていました。

この頃には妻のお腹も段々大きくなり始めていました。

彼も気がついているんでしょうか、兄弟が出来る事を、どう言えばいいかわかりませんが、雰囲気が変わったといいますかお兄ちゃんの顔になっていくように思えました。