祭りは無事終わり、楽しい一時と思い出を残し、私達を含め心に刻まれたのです。
花火が夜空に上がった瞬間、膝の上にいた彼が光の方角を見て、眩しがっている姿は今も浮かびます。
今でもまだなかなか出来ませんが、目で物を追うといった動作が一瞬出来たんでしょうね。
普段気付かない一瞬一瞬の行動や成長が新鮮であり、幸せ感を感じさせてくれるんです。
子供の成長がこんなにも楽しい事だとは。
こんな所も彼が教えてくれているんですよね。

だからこそ兄弟が必要なんだと思いました。

私達男は子供を産むことは出来ません。だから一緒産んで育てるんだという気持ちは、女の人より多く持たないといけないんじゃないかと、感じ始めていたのです。
なぜなら子は母の体内に10ヶ月もいて、一緒に感じ、双方の温もりを分かり合って居られるんですから。
当たり前かもしれませんが、子に対しての思いを勝てる訳がない。
だからこそたぶん妻と、同じぐらいの気持ちでいた私は、こんなんではダメだという思いになり、もっと多くならなければいけない。
子を感じ、同じ血が流れている子を愛おしく思いたい。

それこそが妻に安心感を与え、不安感を無くし、産まれてくる子を迎い入れる事が出来るのだと。

妻には感謝です。どんな子が産まれようと一緒に頑張るんだと、また家族が増える喜びをありがとうと。