細かった手や腕、足が太くなりだしたんです。太った部分もありますが、歩けるようになってから、身体全体でバランスをとっている関係で、筋肉が発達して来たんです。
抵抗する時には力も少し着いたように感じました。
量がかなり増えて、また好きなものには、限度を知らないというかあるだけ全て食べてしまうんです。

パンが好きで、中でもチョコチップが入った長細いパンは一袋を一回の食事で食べてしまう。また食べているときの笑顔がたまらなく、私はバカの一つ覚えでいつも買ってきてしまい、よく妻に怒られていました。
ただ笑顔がでるということは、好きなもの、美味しいといった味覚が認識しだしているのでした。マックのフライドポテトにも、目がないぐらい大好きでしたね。
そして大変なのは、牛乳なんです。1日に一本半は飲むようになり、身体も太ってしまうんじゃないかと思い、低脂肪牛乳に切り替え、台所には牛乳箱だらけになっていました。水をあげても、あまり飲まない、ジュースをあげてもオレンジジュースだけ飲んでいました。

私達も少しでも身体が大きく、骨がしっかりすればとの考えから牛乳をあげていましたよ。
これだけ食べて飲んですれば排便、排尿にもかなり影響がでるんですよ。

オムツはやはり取れない、トイレで排尿、排便は認識が難しい中の一つで、身体の仕組みをわかってないので、出すという行為ができない。
だから全てオムツで処理をして、まるで赤ちゃんのように、拭いたり、流したりと大変でしたね。

またじっとしなくなり、拭かせてくれなかったり、反抗してくるんですよ。
参りましたよ、それなりに一人前ですから。
ただ彼がこの先、成人になるにあたり、一番克服しなければならない一つなんです。
小さい時はまだいいですが、なかなか介護する立場や他人に世話になる為には、どうにかしないといけないんですよね。

そして夏の入り始めで家族でドライブに行く事にしました。
何年ぶりでしょうか、生まれてからの四年間は、看病看病の毎日でしたので、連れて遠出出来るなんて、思っていなかったですから。