施設で受付を済ますとお友達と一緒のクラスになれたんです。
4クラスあり、年齢別ではなく、障害の頻度別といいますか、知的な問題をクラス事にわけ、日々の成長を統一に教えていくようです。
従って彼は一番手のかかるクラスで三人の女の先生がつきました。1つのクラスで10人総勢40人でスタートをしたのです。
彼の担当に一人の先生が着いたんです。
その先生は妻にとっては実に心強く、先生でありつつ、お姉さん的な存在でした。妻としては、彼の状況や今後の問題を打ち明けられる場所、そして答えを返してくれる場所として頼れる所が出来たのです。
私とは共に闘っていく場所でわからない事ばかりで、答えは返せない。
何べんも二人して心が折れそうになったこともありましたから。

先生に彼を預け、入学式が始まりました。

新入生の入場です。
彼は特に人が多く集まる場所が苦手で奇声をあげては駄々を捏ねるんですよ。だから抱っこをして、落ち着かせていました。そうすると甘えん坊なので、静かになるんです。

彼は最初から抱っこをされてでてきました。慣れたのかどうかわかりませんが、落ち着いていました。
後で聞くと、会場外では既にたいへんだったようなんです。