朝いつもより早く目が覚めました。入学式当日を迎え、何とも言えない自分自身の事のように思え、ワクワクする気持ちでいっぱいでした。
彼を起こし、朝食を食べさせ、衣装替えの準備に入りました。
髪をセットしたんですが、外見的に障害が出ている訳ではないので、誰から見ても障害を持っているとはわからないでしょうね。
またセットが終わるとなんだか見覚えがある顔でした。あまり彼のキリッとした顔をじっくりみるのはなかったので、感じなかったんですが、私そっくりなんですよ、そして妻にもそっくりなんですよ。やはり私達の子供なんだと再認識しました。

〔似てるな、そっくりだろ、俺に〕

〔何いってんのよ、私の小さい時に瓜二つよ〕

そんな掛け合いの中彼は、いつもと違うと感じとっていたんでしょうね。
笑い声を高らかとあげ、ふと不安顔でいました。
そして楽しそうに、手を引っ張ったりするんですよ。