私達は一度考えるといい、病院を後にしました。
帰りの車で彼は発作を起こしましたが、直ぐに止まり無事元の病院に戻ったんです。
皆が待っていてくれました。

〔お帰りなさい〕

その言葉に私達はやっぱりここで治したい、何があってもここしかないと実感したんです。
医師とも正面から向き合い国立での経緯や医師へのプライドをきづつかせてしまった事に対して詫び、

〔先生、無理な時は言って下さい。しかし私達はここで治るまでご厄介になりたいんです。〕

といい、

〔わかりました〕

との返事が返ってきました。

そうして薬の調整が始まり最終的には4剤までいっていたんですが、笑顔がなくなってしまう薬だけ外してもらい、重責もなくなっていましたので、退院して自宅で様子を見ることにしました。

久しぶりの家に帰ってきた彼はやはり障害を負っていました。知的に対してのものだったのです。
寝てばかりでした。