今までの病院が良すぎていたんでしょうね。凄く寂しい想いのまま診察を受けていました。
やはり医師からでた言葉は私達が使う事を躊躇っていた薬でした。歯茎の腫れは人それぞれ異なり、副作用を嫌がるか、発作を止めにいくかの選択でした。
更に薬の調整と特定部位の検査で最低3か月長ければ一年入院だと言うんです。親も同伴で泊まる事になると。
遠く離れた場所での生活で困難が待っているにも関わらず、妻の意志は固く、発作を止める事が出来るならと入院施設の見学をさせてもらったんです。

病室は綺麗で申し分ないでしたし、皆同じ境遇の人ばかりですので、一番てんかんについては詳しいという事も実感していました。

診察室に戻り医師から、
〔紹介状や状態を見ると診断としては、難治性てんかんでかなり難しいてんかんです。発作の回数や重責への移行をみる限りでは、今までの臨床的にも少ないケースで珍しく、薬の調整は困難で時間がかかると思いますよ。いかが致しますか?
ベットの用意や入院の用意がありますので。〕

私達は話し合い、一つの決心をしました。

〔発作を止める事が出来るのなら、ここで一緒に頑張るわ、遠いけどね。〕

〔俺も止める事が出来るならと思うんだけど、彼が発作を起こしている中手も声もかけられない状況でどうなんだろと思うんだ、どちらにしても薬が頼りなんだから、俺達も心から頑張れる場所がよくないか、さっきの行動がどうしても許せないというか、不安感だけが募るんだ。
確かに国立で一番てんかんに詳しいのかも知れないが、どの病院だって同じ患者の立場でいてくれるかだろ、
不安や心配の中でどうしてもという人達が集まってくる専門病院が物のように扱うのは、ダメだ、預けたくない。俺の考えや思いだけで判断するのは良くないが、任せられないと思う。どう思う?〕

〔そうね、私も同じ感情だし、やめよ、ただあの薬はやっぱり帰って使ってみようね、歯茎は心配しないように。〕