皆が親身になって彼を助けようとする姿が見えだしたのです。
そして妻にも手助けしてくれ、心のケアーもしてくれだしたんですよ。
2つしかなかった目が4つになり、そして8つになりと増えていったんです。
心強いですよね、いつ気持ちが折れてもおかしくない状況で本当に助かりました。
彼にはあまりいい結果とはいえないんですが、薬を変えた事で発作の回数は減ってきたんですが、今回使用した薬アレビアチンは彼が今まで無くしていなかった笑顔という表情を奪ってしまい、無表情になってしまったんです。
一応薬の効果を見る為一週間服用し続けました。

〔なあ、いくら発作を止めにいかなくてはいけなくても、俺は無理だ、表情無くなるのは、機械じゃないんだよな、あの笑顔に何べんも助けられてるしな。我慢出来ないよ、まだ他にも薬があるだろうから変えて貰いたいと思うが、どう思う?〕
と、妻に問いかけをしました。

〔私も同じ意見だわ、これこそ私達の息子では無いでしょ。〕

と同意見により医師に相談をしました。

医師も完全に止まっている訳ではないし、違う薬を試して見ましょうといってくれたのです。

その頃病院には脳性麻痺のお子さんが入院しており、やはりこの子の親も息子を思う気持ちが強く、長い時間院内にいることから妻とも仲良くなっていました。